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スウェーデン手工芸協会は2012年に100周年を迎えました。 それ以前にも地方ごとにローカルな協会は存在していたそうですが、各協会をひとつにまとめた規模にした組織が発足したのがちょうど100年前(※2012年当時)という事で、記念の行事がスウェーデン各地で行われていました。 この貴重な展示をいくつか観に行ってきましたので、ここで紹介したいと思います。 Nordiska Museet (北方民族博物館) ストックホルム・ユールゴーデン地区にあるNordiska Museetで行われた織の展示。 スウェーデン各地の織が飾られている他、ホールに並んだ織機を使って実際に作業が進められました。 また小型の織機も設置され、そこでは見学者が織に挑戦する事も。 この美術館にはありとあらゆるタイプの北欧の手工芸作品が常設展示されていますので、北欧の手仕事に興味のある方にはおすすめのスポットです。 また、レストランではスウェーデン各地の郷土料理を味わう事ができます。 (ちなみに私が訪れた日はスウェーデン南部の煮込み料理でした) |
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Prins Eugens Waldemarsudde ストックホルムのユールゴーデン地区に1905年に建設されたスウェーデン国王オスカル二世の四男、Eugen(エウシェン)王子の邸宅は現在美術館として一般公開されています。 この美術館ではスウェーデン手工芸協会発足に大きく関わったLilli Zickermanと、協会の初代会長を務めたEugen王子にスポットをあてた展示 "Lilli och Prinsen"が開催されました。 Lilli Zickerman自身がスウェーデン各地を巡り、古くから伝わる作品を撮影した写真のコレクションや、時代と共に変化を遂げていくスウェーデンのテキスタイルの歴史をたどる事の出来る充実の内容です。 また、館内では画家でもあり美術界のパトロンでもあったEugen王子が収集した数々の美術作品とともに、優雅なインテリアで飾られた邸宅を見学する事が出来ます。思わず時間がたつのを忘れてしまいそうな空間です。 |
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Liljevalchs ストックホルム・ユールゴーデン地区には美術館や公園などが集中しています。 近代・現代美術を展示するLiljevalchsもその中のひとつ。 ヘムスロイド100周年の企画としてここでは葉の形をしたプライウッドの木枠に様々な細工を施した作品達が展示されていました。 スウェーデン中の手工芸愛好家たちにより思い思いの飾り付けがされた2000枚の葉が集まりカラフルな木となってホールを埋め尽くしました。 展示された作品は全てスウェーデンのオークションサイトと連動し入札が行われ、落札金額はアフリカ東部の森林の保護や植樹をサポートするために寄付されるそうです。 館内には手芸、ウッドカーヴィング、ワイヤーワークをはじめとする手工芸を自由に体験出来る空間もありました。 |
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ヘムスロイド @ フェスティバル 2012年はスウェーデン各地で行われている夏のフェスティバルでもヘムスロイド関係のイベントが行われました。 ストックホルムのカルチャー・フェスティバルでは子供用の手工芸体験イベントが行われ、簡単に楽しめる作品制作にチビッコ達は熱中していました。 同じくマルメフェスティバルでもボビンやタッティングなどのレースワーク、ワイヤーワーク、ニッティングなどの体験コーナーが設けられ、またウール刺繍の歴史を紹介するレクチャーなども行われました。 写真はマルメフェスティバルの手工芸テント内の様子です。 |
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